衛生管理者講座・よくある質問

講師:野田 修司

小林 孝雄 計30時間

よくある質問

衛生管理者について教えてください。
衛生管理者は、職場の衛生、作業条件・施設などを管理し、労働者の健康障害の防止、衛生上の調査及び改善、業務上疾病の原因の調査を行うことにより労働者の健康を守る専門家です。
労働安全衛生法により、常に50人以上の労働者を抱えている事業所では、必ず衛生管理者を1人以上置くことが義務付けられています。
一種と二種の違いって何ですか?
衛生管理者資格には一種と二種があります。
一種は全業種で対象となり従事することができますが、二種は、農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業、電気業、ガス業、水道業、熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業、清掃業を除く業種(例えばサービス業)が対象となります。
衛生管理者になるにはどうすればよいのですか?
原則として、衛生管理者免許試験に合格することが必要です。
(医師、歯科医師、保健師、薬剤師の有資格者は、申請により衛生管理者資格が取得できます。)
受験資格について教えてください。
大学または高等専門学校(短大を含む)を卒業後1年、高等学校卒業後3年以上労働衛生の実務経験のある者となっています。
衛生管理者試験の試験科目について教えてください。
試験は、一種と二種とも
1. 関係法令
2. 労働衛生
3. 労働生理の3科目
(ただし、U種の試験科目のうち、前記1、2については有害業務※に係るものは除かれる。)について、5肢択一式の方法で、各科目10問〜17問程度出題されます。
※有害業務とは…
多量の高熱物体を取り扱う業務、及び著しく暑熱な場所における業務
多量の低温物体を取り扱う業務、及び著しく寒冷な場所における業務
エックス線・ガンマ線業務、及びその他の有害放射線にさらされる業務
粉じん作業
高圧室内業務、及び潜水業務
チェンソー、及びチェンソー以外の振動工具の取扱作業
重量物の取扱等重激な業務
著しい騒音に暴露させる場所における業務
坑内における業務
有機溶剤業務
鉛業務
四アルキル鉛業務
特定化学物質等を製造し、又は取り扱う業務、及び製造等禁止物質を試験研究のため、製造し、又は使用する業務
10〜13までの業務以外の有害物を製造し、又は取り扱う業務、及びそれが発散する場所における業務
酸素欠乏危険作業、及び酸素欠乏症の発生の恐れのある特殊な作業
病原体によって汚染の恐れが著しい業務
関係法令ってどんな法律ですか?
労働基準法と労働安全衛生法が中心です。
衛生法の各特別規則(厚生労働省令)の他、第T種試験では特別法であるじん肺法、作業環境測定法も範囲となります。
労働衛生では、どのようなことを学習するのですか?
大きく分けると以下の10項目を学習します。
・衛生管理体制
・健康の保持増進対策
・労働衛生教育
・労働衛生管理統計
・作業環境要素
・職業性疾病
・作業環境管理
・作業管理
・健康管理
・救急処置
労働生理では、どのようなことを学習するのですか?
主に以下の4つを学習します。
・人体の組織及び機能
・環境条件による人体機能の変化
・疲労およびその予防
・職業適性