マンション管理士・管理業務主任者講座

講師:川原 一守 他 約100時間

試験ガイド

マンション管理士と管理業務主任者の関係
 
 
マンション管理士と管理業務主任者の仕事について
マンション管理士 管理業務主任者
マンション管理のアドバイザー マンション管理会社の必置資格
マンションの管理組合や住民からの相談に応じ、様々なトラブルを法律や専門知識をもって、助言・指導・援助を行います。 マンション管理業者が管理組合と契約するときに、重要事項の説明を行ったり、管理状況の定期報告を行います。
マンション管理士・よくある質問
マンション管理士って何ですか?
平成12年12月に施行された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」によって誕生した国家資格です。
「マンション管理士」は、マンション管理士の名称を用い、マンションに関する法律や専門知識をもってマンションの管理組合や区分所有者からの相談に応じ、管理組合の運営や管理について適正なアドバイスや指導を行います。
分譲マンションにおいては、住民間やマンションの管理を委託している管理会社とのトラブルが絶えません。マンション管理士は、管理組合の立場に立ち、マンションにおける様々な問題を対処していきます。
具体的に、マンションにはどのような問題があるのですか?
具体的には以下のような問題があります。
対管理会社・業者の問題 ・管理委託費が高額である
・管理業務が実際に仕様のとおりに行われているか不明
・修繕の業者選定が管理業者の言うがままになっている
住民間の問題 ・管理費等の滞納
・規約(ルール)違反・・・ペット問題など
・管理組合運営への無関心
ハード的問題 ・大規模修繕の問題
・漏水問題
・2年アフターの問題
・建築工事の瑕疵の問題
マンション管理士の具体的な仕事の内容を教えてください。
例えば・・・
・管理組合との顧問契約
・管理委託費・管理委託契約の見直し
・原始規約の見直し
・長期修繕計画の見直しや大規模修繕計画のコンサルティング
・細則や諸手続きの整備
・監査業務の支援
マンション管理士の将来性について教えてください。
本格的なマンション社会を迎えた日本では、1000万人以上つまり国民の10人に1人がマンションに居住していますが、近年ではマンション住民の自己管理意識が少しずつですが高まってきています。管理委託費の見直しをはじめ、マンション管理士の仕事に対する需要は着実に増えています。
マンションの増加に加え、10年後には、築30年以上の老朽化したマンションの建て替え問題が急増してきます。長期修繕計画等の見直しは、今後重大な問題となってくることでしょう。
マンション管理士になるにはどうすればよいのですか?
マンション管理士試験に合格し、マンション管理士として登録することが必要です。
マンション管理士のメリット
顧客からの信頼性
不動産会社、マンション管理会社や販売会社をはじめとした不動産業界、あるいは金融関係の仕事にお勤めの方は、この資格を取得することにより、顧客から一層の信頼を得ることができます。
他資格との相乗効果
他資格と併せ持つことにより、業務の拡大を図ることができます。
宅地建物取引士 不動産関連のエキスパートとして、社内の評価だけではなく顧客からの信頼も高まります。
FP お金に関する総合的な知識を活かして管理組合の資産運用をコンサルティングできます。
建築士 バリヤフリーや耐震化に伴なうリフォーム。建築設備の専門家への需要は増加の一途です。
司法書士 騒音問題や管理費の滞納などのトラブル相談で、不動産登記業務に「+α」が図れます。
行政書士 書類の作成から申請まで、仕事の幅が大きく広がり、独立開業への近道になります。
日常生活に直結
マンションに住まれている方や、マンションの購入を検討している方、管理組合の理事をされている方にとっては、生活に直結した知識が身につきます。
管理業務主任者・よくある質問
管理業務主任者って何ですか?
マンション管理士同様、平成12年12月に施行された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」によって誕生した、新しい国家資格です。
マンションの管理を管理組合から委託されている管理業者の従業員として、一定の重要な業務を行うため、マンション管理業者の事務所ごとに一定数の設置が義務付けられた人です。
管理業務主任者が行う「重要な業務」について詳しく教えてください。
重要な業務は以下の3つがあります。
・マンション管理業者が管理組合と管理受託契約を締結する際の契約事項の重要説明
・契約成立時の書面への記名・押印
・管理業務の処理状況のチェック及び報告
管理業務主任者の将来性について教えてください。
マンション管理業者は、管理業務受託30管理組合につき一人以上の専任の管理業務主任者の設置義務があります。
マンション数が年々増え続けている昨今において、ますます資格の必要性が高まっています。
管理業務主任者になるにはどうすればよいのですか?
管理業務主任者試験に合格し、管理業務主任者として登録し、管理業務主任者証の交付を受けることが必要です。
管理業務主任者のメリット
就職・転職に有利
マンション管理業者は、管理業務受託30管理組合につき一人以上の専任の管理業務主任者の設置義務があります。
マンション数の増加に従い、有資格者に対する管理業者からの需要も増えているため、就職・転職に有利といえます。