通関士講座

講師:伊藤 道朗 約80時間

本講座の学習について

参考図書について
通関士講座では、「通関士試験―得点源の解説」(一ツ橋書店)が推薦書籍となっております。辞書代わりにもう一冊という方には、「通関士試験の指針―詳細にして明解」(日本関税協会)がおすすめです。

また、通関士試験は、貿易に関連する資格ですから、日頃から新聞などで国際経済の記事などには目を通す習慣をつけましょう。時間がない方は、月1回、日本関税協会のWEBサイトを閲覧することをおすすめします。
インプット(知識吸収)とアウトプット(問題演習)で効果倍増!
本講座は、「わかりやすいイメージによるインプット理解」だけではなく、「手を動かしたアウトプット」にも力を入れております。講師が作成したオリジナル問題が、テーマごとに挿入されています。インプットされた知識を再確認するとともに実際の出題形式を体験できます。
分からないところがあった場合は、必ず講義を視聴し直しましょう。
貿易大国日本ならではの有望資格「通関士」資格取得に向けてチャレンジして下さい。

貿易界のスペシャリスト・通関士!

我が国の通関士制度は、関税の申告納税制度への移行に伴い昭和42年に通関業法が制定された際に導入された制度です。 通関士とは、国家試験である通関士試験に合格した者のうち、勤務先の通関業者の申請に基づく税関長の確認を受け、 通関業務に従事する者をいいます。
適正かつ迅速な通関手続を実現するためには、通関業者が税関官署に提出する申告書類等の通関書類が適正であることが必要です。

このため、通関業務に関する専門的知識、経験を有する専門家として、原則として通関業務を行う営業所 (国際物流、倉庫、運輸、メーカーなど各業種)ごとに通関士を一人以上置き、 税関官署に提出する申告書類等の内容を審査させなければならないことが通関業法にて定められています。
この業務は専門性があるので、各方面から「貿易界のスペシャリスト」と評価される所以なのです。

通関士の仕事内容

貿易をするには税関に申告して検査や審査を受け、関税を正しく支払って許可を受ける必要があります。
このような手続は専門的な知識・法律を伴うため、個人では行えません。
そこで、この一連の仕事を輸出入者に代わって行うのが通関士です。

主な仕事には
  • 輸出入申告書の作成
  • 関税計算等の審査
  • その他通関手続に関する各申告書などの書類作成
  • 審査、検査の立会い
  • 税関との折衝
  • 税関処理に関する「不服の申し立て」や「主張・陳述」等
があります。
通関士試験では、その中の「輸出入申告書の作成」が問われます。

通関士の資格を成功の武器にできる!さらに活かせる!

直接通関士として従事しなくても、通関士の資格を活用できる場があります。
例えば、銀行でも貿易関連の部門でその専門的知識を活かせるので、資格手当が出ることもあります。

さらに、海外と取引のある企業で輸入業務のアドバイザーとして、外国為替を担当する部署などで活躍する道もあります。
また、通関士の有資格者は「貿易会社のミドルクラスに引けをとらない貿易知識を有している」と各方面で認知されているので、通関士の資格は大きな武器となる筈です。

通関士の現況

貿易大国・日本を反映して、通関士の数は順調に増え続けています。
2015年4月1日時点で、全国の通関士数は7,803人、通関士以外の通関業務従業者数は8,135人となっており、合計15,938人が通関業務に従事しています。
  通関士 その他 合計
2009年 7,187 8,312 15,499
2010年 7,184 8,042 15,226
2011年 7,362 8,144 15,506
2012年 7,391 8,204 15,595
2013年 7,366 8,264 15,630
2014年 7,410 7,995 15,405
2015年 7,803 8,135 15,938